最初に言っておきます。
この家、古民家じゃありません。
え、うそでしょ?って思いますよね。
玄関の格子戸。木の香り。太い梁。陽だまりに光る床。
たしかに見た目は“古きよき日本の家そのもの”。
でもこの家、ちゃんと1987年築、そして新耐震基準なんです。
…驚きませんか?
よくある「古民家風リノベーション」とも、ちょっと違います。
年月を重ねた本物の木の味わいと、当時のしっかりとした構造が共存している。
つまり、味があるのに、不安がない。
ここが、この家のいちばんの「なんだこれは!」ポイントなんです。
場所は、船橋市松が丘。2LDKの一戸建て。
縁側に腰を下ろすと、鳥の声と風の音。
庭の緑がやさしく目を休ませてくれる。
静かな住宅街で、時間がほんの少しゆっくり流れていきます。
浴室は数年前にリフォームされていて、ほどよく使い込まれた感じが落ち着きます。
新品ではないけれど、ちゃんと清潔で、肩の力が抜けるような空間です。
ぬるめのお湯に浸かって、ふと木の香りが鼻をくすぐると、ちょっと得した気分になります。
駅からは少し歩きます。
でもその分だけ、帰るたびに「ただいま」が深く響く。
街の喧騒から少しだけ距離を置いて、自分のペースで暮らせる。
「見た目にだまされた。」
そう思ってもらえたら、この家も、ちょっと誇らしげかもしれません。

























