屋根は赤。
かっぱ橋道具街から、すこしだけ歩いたところに、そのビルはあります。
「赤い屋根のビル」と聞くだけで、ちょっとした絵本みたいな気持ちになるのはなぜだろう。
3階建ての一棟まるごと貸し。
1階は広々とした倉庫。車も4台ほど停められるし(※車種によるけど)、
高い天井と、がらんとした空間には、想像が入りこむ余白がある。
本棚を並べて書庫にしてもいいし、小さな店を開いてもいい。
ギャラリーやスタジオだって、ちょっとかっこよくなる気がする。
排水設備などはないので、そのあたりは借主さんの工夫次第。
でも、だからこそ「この場所を、自分だけのものにしたい」って思えるんだろうな。
外階段をのぼると、居住スペース。
2階と3階は、室内階段でつながるメゾネット。
吹き抜けから光が降ってきて、3階までまっすぐに、昼の空がのぞいている。
間取りは5SLDK。家族でも、仕事場を兼ねたい人にも、ゆとりある広さ。
そして、2階の真ん中には――
緑。
中庭です。周囲の部屋に囲まれた、完全なプライベート空間。
ペットと走り回ってもいいし、ハーブや草花を植えて、ひとりでコーヒーを飲む朝も似合う。
季節ごとに景色が変わる庭って、ビルの中にあるものとは思えないけれど、
ここではちゃんと「ある」んです。
そして、屋上まで上がれば、空は青。
遮るものが少ないから、晴れた日には遠くまで見渡せます。
夏の夜は花火が見えるかもしれないし、
冬の朝には凛とした空気のなか、ひとりだけの空を楽しめるかもしれない。
このビルには、赤と、緑と、青の物語がある。
一棟まるごと、暮らしと使い方をゆっくり編んでいく余白がある。
東京で、ちょっと異国みたいな気配をまとった、かっぱ橋のまんなかで。
こんなふうに“住む”を始めてみるのも、いいかもしれません。










