朝、窓を開けると、ふわりと風が入ってくる。
カーテンの向こうで、あの子のしっぽが小さく揺れる。
まだ眠そうな顔をして、陽だまりを探して歩く姿に、思わず笑ってしまう。
この部屋には、そんな静かな幸せがよく似合う。
松戸市河原塚。
昭和の名残を感じる住宅街に、
少しずつ“今の暮らし”が溶け込んでいるエリアだ。
その中でも、ひときわ面白い存在、omusubi不動産が運営する「せんぱく工舎」。
もともとは昭和35年に建てられた、神戸船舶装備株式会社の社宅。
それを改装して、いまは1階がカフェやショップ、
2階はアーティストや作家さんのアトリエになっている。
この建物の前を通ると、なんだか空気が少し柔らかくなる。
アトリエの窓から光がもれて、
木の香りやコーヒーの香ばしい匂いが混ざりあって流れてくる。
そんな風景が、この街の日常にある。
このマンションは、そんなせんぱく工舎まで歩いて5分ほど。
昭和63年築の建物をリノベーションして、
いまの暮らしに寄り添う形へと生まれ変わった。
77㎡の広さは、ひとりでも、ふたりでもちょうどいい。
窓からの光が部屋をめぐり、木の床がそれをやわらかく受け止める。
家具を置く前から“暮らしの形”が見えるような空間だ。
スーパーのベルクもすぐ近く。
日々の買い物はもちろん、
休日には少し足をのばして、せんぱく工舎まで散歩もいい。
途中にはレトロな自転車屋さん、
そして、ちょっとクセになるカルフォルニアロールのお店。
お気に入りのカフェでコーヒーを買って、
花屋さんを覗いて帰る。
そんな小さなルーティンが、きっと暮らしの楽しみになる。
便利さの中に、手のぬくもりが残る。
新しさの中に、昔のやさしさが息づいている。
ここでは、ただ暮らすだけじゃなく、
「自分らしい時間を育てる」ことができる。
風が通り、光がめぐり、
人の気配と創る力がゆるやかに混ざり合う場所。
それが、河原塚のこの暮らしです。





















