たとえば、古道具屋で見つけたコーヒーミルみたいなもの。
年季が入ってて、触れるとなんだか落ち着く。
でもちゃんと整備されてて、使うたびに「おっ、いいじゃん」って思える。
千葉県柏市青葉台にあるこのマンションも、ちょっとそんな雰囲気です。
外観はレトロ。
昭和の香りがふんわり漂う、味のある建物。
でも中に入れば、きれいにフルリノベーション。
無理に「古さを残しました」なんて言わない、スパッと気持ちのいい仕上がり。
これはこれで、なんだか清々しい。
キッチンはペニンシュラ型。料理しながら会話もできるし、
小さなカウンターにコーヒー置いて、スマホでレシピ検索して…っていう日常が似合う。
お風呂は広めで、足を伸ばして「おつかれさん」って言えるサイズ感。
そして、間取りは3LDK+マルチスペース。
この“+”が地味にいい仕事してくれます。
仕事部屋にも、趣味の部屋にも、ただの「逃げ部屋」にしてもいい。
大人の“こっそり自由”を許してくれる空間。
床は天然木。ふわっとやわらかい踏み心地で、
二重床だから、ドタバタしてもご近所に怒られにくい仕様。
お子さんいるご家庭にも、ちょっと安心です。
ひとつだけ、正直に言うと――
最寄り駅(常盤平)からは、徒歩20分。
歩いてるうちに考え事が片付く人にはぴったりですが、
通勤に毎日歩くタイプじゃないかも。
けれど、多くの人はバスを使って「南柏」へ出てるようです。
実は、こっちのほうが便利だったりして。
「駅近じゃない」ってことは、
静かだったり、空が広かったり、ちょっと歩く余白があったり、
そんな副作用がもれなく付いてくるんですよね。
この家、ピカピカなのに落ち着くし、
ちょっと不便なのに、暮らしがちょっと楽しみになる。

















