船橋市高野台の静かな住宅街にあるこの戸建ては、
どこかちょっと昔の空気をまといながら、
1986年築の新耐震基準で建てられた、安心感のある住まいです。
古い家、というより、
ちゃんと時代をくぐってきた家。
そんな言い方のほうが、しっくりくるかもしれません。
いま、この家はomusubi不動産によるリノベーションの終盤。
もうすぐ工事が完了するところまで来ています。
新しく整えられていく部分と、
この家がもともと持っていた魅力とを、
うまく両手で受け取るようなリノベーションです。
今回の工事では、間取りも見直されました。
以前よりもLDKが広々とした空間になり、
家の真ん中に、ひとが自然と集まりたくなる場所ができています。
そして、キッチンがちょっと広めなのも、この家のいいところ。
ただ「料理がしやすい」というだけじゃなく、
料理好きの人なら、ここでの時間をいろいろ想像できるはずです。
作り置きを並べる場所にしてもいいし、
お気に入りの道具を見せながら収納してもいい。
コーヒーをいれる小さな作業台みたいに使ってもよさそうです。
台所が“作業の場”だけじゃなくて、
暮らしの楽しみを広げる場所になってくれそうです。
それから、今回のリノベーションでうれしいのが、
リノベ前からあった、すりガラスの建具を再利用していること。
こういう部分に、この家らしさは宿るのだと思います。
まっさらに新しくする気持ちよさもあるけれど、
前からそこにあったものを、これからの暮らしの中でもちゃんと使っていく。
その感じが、この家にはよく似合っています。
全部を新しくするのではなく、残したほうがいいものはちゃんと残す。
そのさじ加減が、この家の魅力です。便利に整えながらも、味わいはきちんと残っている。
そんなところに、この家らしさがあります。
外には少し懐かしさがあって、中には今の暮らしに合う心地よさがある。
ぴかぴかの新築とはちがうけれど、だからこそ不思議と落ち着く。
前から知っていたような顔で、これからの毎日を受け止めてくれそうな家です。
完成はもうすぐ。
広くなったLDKでくつろぎ、少し余裕のあるキッチンで料理やお茶を楽しむ。
そこに、引き継がれたすりガラスの建具がやわらかく馴染んでいく。
そんな暮らしが、無理なく似合う家です。













