松戸という街は、ちょっと不思議だ。
上野や東京までは電車で30分足らず。
通勤にも遊びにも便利なのに、
駅を降りた瞬間、空気がふっとゆるむ。
「おかえり」の風が吹く街。
そんな松戸駅から歩いて4分の場所にあるのが、このお部屋。
毎日の暮らしにちょうどいい距離感で、
朝はギリギリまで寝てても電車に間に合いそうだし、
夜は思い立ったら外で一杯、もあり。
1984年に建てられたマンションを、2019年にリノベる株式会社がフルリノベーション。
間取りも配管も、まるっと新しく。
「見た目をきれいに」じゃなくて、「暮らしを考えて」手を入れた感じが伝わってくる。
室内は、コンクリートの梁や壁をあえて見せた空間に、
木のカウンターや造作収納がすっと馴染んでいて、
無垢フローリングのやわらかい足ざわりが気持ちいい。
きちんとしてるのに、整いすぎていない。
その“余白”が心地いい部屋だ。
間取りは1LDK+WIC、約64㎡。
ひとりでも、ふたりでも、広すぎず、狭すぎず。
キッチンからパントリー、そしてウォークインクローゼットへ。
家事がスムーズに流れるだけじゃなくて、
暮らしにリズムが生まれる動線になっている。
そしてこの部屋にはもうひとつ、ちいさな“くつろぎの丘”がある。
そう、小上がりだ。
ガラスの仕切りに囲まれたこのスペース、なんともいい感じ。
昼寝、読書、趣味、在宅ワーク、荷物の一時避難所…
使い方は自由自在で、何しても許されそうな空気がある。
「自分の秘密基地って、いまも欲しいよなあ」と思ったりした。
ちなみにこの部屋、いまも人が暮らしています。
「居住中です」と言うより、
「絶賛いい暮らしの真っ最中」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
家具や収納の使い方なんかも、“先輩の暮らし”としてけっこう参考になります。
つまり、リアルな“暮らしの見本市”みたいな内見ができる、ということ。
都心へのアクセスも、穏やかな時間も。
どちらかを選ばなくてもいい、そんな場所がここにはあります。
仕事のあと、まっすぐ帰りたくなる家。
それって、けっこういい人生の条件だと思うんです。
















