












玄関にたどり着くまでに少しだけ足を使います。
コンクリートの階段を5段、いや6段?
手すりもついていて、案外しっかりしています。
けれど、そのちょっとの段差の分だけ、
この家は“地面から少し浮いてる感じ”がある。
それがいい。
だって、風が抜けていくんです。
午後の風が、ふわーっと。音もなく、優しく。
家は昔ながらの木造2階建て。
1階には8畳の和室と、リビング・ダイニング・キッチン。
障子越しの光って、やっぱりいいなと思わせてくれます。
ふすまの向こうには、畳の匂い。
そう、ここは「つくる余地」がたくさんある家なんです。
キッチンはすっきりシンプル。
だけど、壁一面に有孔ボードをつけて、
お気に入りのツールを並べたら、たぶんすごく映える。
2階は洋室が2つと、またひとつの和室。
窓の外にはバルコニー。洗濯物が気持ちよく乾きそう。
夏の夜には、風鈴を吊るして、蚊取り線香くるくるさせてもいい。
そして、この家のもうひとつの魅力が「庭」。
いまは草ぼうぼう。
でもそれって、言い換えれば「これから、どうにでもなる庭」。
花壇にしてもいいし、コンポストや畑だって作れそう。
ピザ窯? ウッドデッキ? 大歓迎です。
だってここ、DIY OK なんですから。
この家は、ピカピカじゃない。
だけど、“これから暮らす”人にとって、
とてもやさしいスタートラインをくれると思います。