あの、京成立石ってまちには、ちょっとした魔法があるんだと思う。
駅前には、何十年も同じ場所に立ち続ける居酒屋があって、
夕方には、だれかが焼き鳥を焼いてるにおいが風にのってくる。
そのまちの、ちょっとだけ離れた静かな通りに、ぽつんとあるのがこの物件。
「第一白石ビル104」──昭和57年(1982年)生まれ。
まるで時が止まってるかのような、元・スナックの居抜き物件です。
アーチのドア、壁の鏡、やわらかい照明の名残。
どれもこれも「懐かしさ」という言葉じゃ足りないような、
ちょっと胸がキュッとするような雰囲気をまとってる。
ちなみに、内装はそのまま残っていて、
カウンターやイス、棚なんかも「もしよければどうぞ」のスタイル。
誰かが大事に使っていたモノが、次の人を待ってるって、
なんだか少し、うれしいじゃないですか。
京成立石駅から徒歩10分。
ガヤガヤしすぎず、でも人通りはそこそこある、
“ひっそり系ちょうどよさ”の場所にある路面店。
さて、これをどう使うか。
カフェにする? ギャラリーにする? またスナックに戻す?
夢だけが先に走り出すような、そんな場所。
そして……
家賃、まさかの月額70,000円。
この価格で「お店、やってみようかな」って思える人、
けっこういるんじゃないかしら。
まだ迷ってるあなた。
この物件には、ひとの営みの“余韻”が詰まってます。
だからこそ、次に使う人の「物語」がきっと、はじまる場所です。



















