green drinksとは、東京やニューヨーク、中国からボツワナまで世界中で開催されているグリーンやエコをテーマにした飲み会のこと。
green drinks 松戸は、“自給自足できる街”をテーマに2011年からスタートしたイベント。田んぼ、ソーラーパネルづくり、DIYワークショップなど暮らしを手づくりするイベントを行ってきました。
今回のgreendrinks松戸からはテーマをリニューアル!「つくる人を伝える」と題して、日々「つくること」を実践している人たちのトークや、実際に自分たちでつくってみるワークショップなどを実施しています。
今回は「住まいをつくる人」をコンセプトに、「リニューアルスペシャル!『住まいをつくる人』トークイベント&ツアー」と題して2016年10月27日(土)に行いました。
今回のgdは二部制。第一部では、「住まいをつくる」を実践する大家さんが管理するマンション「あかぎハイツ」の内覧ツアー&周辺まち歩きツアー、第二部は、「住まいをつくる」の実践をされているゲストの方々にお集まりいただき、トークイベントを行いました。
大家さんの手によるリノベで生まれ変わる築40年のマンション
少し肌寒さを感じる中、新京成線みのり台駅に集合した第一部参加者の皆さん。早速、あかぎハイツへと向かいます。
みのり台駅にほど近い住宅街の中に現れるあかぎハイツ。ユニークな外観をしています。
あかぎハイツでは、大家さんの赤城芳博さん・真樹子さん夫妻が出迎えてくれました。芳博さんは、あかぎハイツの三代目。なんと、自ら部屋のリノベーションを行われています!
かわいいガーデニングが施されたエントランスを抜けて、まずは1階のイベントスペースを見学。広々としたスペースでは、夏に入居者さんも参加されたマーケットを実施し、好評だったそうです。
そして、部屋の見学へ!まずは3階のお部屋を見せていただきました。清潔感があり、とても築40年を超えているとは思えません。
次に、5階のお部屋へ。こちらは、芳博さんがリノベーションしたお部屋です。
先ほどの3階の部屋もとてもきれいでしたが、こちらはとても明るくて柔らかい雰囲気!センターのキッチンが特徴です。このお部屋の一部は、入居者さんの好みでアレンジも可能だそうです。
参加者の皆さんはとても興味津々で、リノベの方法やデザインの仕方などを、熱心に聞いていました。
最後は屋上へ。周りに高い建物があまりなく、眺望がとてもいいあかぎハイツ。夏の花火大会の時期には、同時にいくつもの花火を楽しむこともできるそうです。
どんな質問にも丁寧に答えてくれた、笑顔のすてきな赤城夫妻。温かい気持ちになりながら、あかぎハイツを後にしたのでした。
オーガニック好きな人にはたまらない街:八柱・みのり台
そのまま、まち歩きツアーに突入!みのり台エリアを抜けて、新京成線八柱駅方面に向かいます。
この辺りはオーガニックにこだわる飲食店が多く、パン屋さんやコーヒー屋さんなど、普段から通いたくなるお店がたくさん!中には、素材や使う機器にもこだわったアイスクリーム屋さんもあります。さらに、八柱駅周辺には、昔ながらの雰囲気を漂わせる喫茶店も。
参加者の中にはこのエリアになじみがある人もいらっしゃったのですが、「こんなお店があるなんて知らなかった!」という声が多くあがりました。
今回のツアーでは時間の都合上、外観のみしか見ることが出来ず・・!このツアーをきっかけに、ぜひ訪れていただければと思います。
「住まい」を軸にした、多様なゲストのトーク
そして第二部の会場のOne tableに到着!
今日は、One tableのおいしいドリンクに加え、teshigotoオリジナルのもつと厚揚げの味噌煮込みが、温かい湯気を立てて待っていました!
One tableの様子。さくら通りから入ってすぐの場所に位置するすてきなカフェです。
そして第二部スタート!第二部は「住まいをつくる人」によるトークイベントです。
ゲストは赤城芳博さん、森岡友樹さん、殿塚建吾さんの3名です。
まず、あかぎハイツ大家の赤城芳博さんによる活動紹介です。
親子三代にわたって大家を務めるあかぎハイツでの一日や、これまで手掛けてきたリノベーションの体験談を語ってくれました。
芳博さんは、リノベーションを始める以前、専門的な施工の経験などは特になかったそう。「もしかしたら自分も出来るかも?」という気持ちから始まったリノベーションが、あかぎハイツの魅力を深め、どんどん可能性を広げていることを教えてくれました。
一番右側が赤城芳博さん。右から3番目の女性が奥さまの真樹子さんです。
途中で奥さんの真樹子さんにバトンタッチ!夏に開催し、好評だったマーケットの様子などを紹介してくれました。
長い間地域に愛されてきた歴史を大事にしつつも、これから若い二人を中心に、あかぎハイツに新たな風が吹き込まれてきていることが伝わってきました。
続いて、森岡友樹さんによる活動紹介です。
森岡さんの運営しているサイト、物件ファンでは、「不動産物件を嗜む」をコンセプトに、全国のユニークな物件を紹介されています。
物件を楽しんでいる人をもっと増やしたいという森岡さん。実際に、物件ファンに紹介されている物件を見てみてると、外観はお城のようなのに中身は施工途中だったり、国立公園の中にあったり、本当に多種多様です。思わず、「こんな物件があってもいいの?」と言いたくなってしまったくらい。
森岡さんは、「こんな物件もありなんだ!と思えるくらいの物件も見せていきながら、人々の物件に対するイメージや可能性をもっと広げたい」と話されていました。
休憩をはさんで、omusubi不動産代表殿塚建吾さんによるプレゼンです。
殿塚さんが代表を務めるomusubi不動産で扱っている様々な物件を紹介してくれました。
市川にあるシェアアトリエ「123ビルヂング」、広大な平屋建ての1軒家を利用した「8lab」、浅草にオープンしたばかりのシェアアトリエ「KAMINARI」など・・。どこも古い物件に手を入れ、生まれ変わらせたものばかりです。
また、殿塚さんたちは「できごとをつくる」として、田植えや飲み会イベントなど、入居者が楽しむことができるような仕掛けもたくさん行っています。
物件の数を増やしながら、住まいや生活を楽しむことが出来る人たちとたくさん出会っていきたいと話されていました。
その後はゲストの3名とオーガナイザー原田による「ゲストに聞いてみようコーナー」。ゲストの3人に共通した質問を投げかけ、それぞれに答えていただきました。
1つ目の質問は、「松戸/八柱・みのり台エリアで、今後実現されていく生活スタイルとは?」。
森岡さんからは、成田空港にも東京にも近い立地を生かした、二拠点居住スタイルが提案できるのではないかというお話があり、芳博さんは、この土地やあかぎハイツでの生活を楽しんでくれるような人がもっと増えることが楽しみとおっしゃっていました。
さらに、2つ目の質問は、「今後、自分らしい「住まい」をつくる人をどんな風に増やしていきたいですか?」。
殿塚さんは、個人事業主的な、自分のやりたいことを実現する活動をサポートできればと話をされていました。
ゲストの3名の方をはじめ、このエリアには、個人事業主的な動き方をされている方が少なくありません。こうした働き方をしたい人、地域の中に仕事をつくるということがもっと進められればよいのではないかという話で盛り上がりました。
その後は参加者からのQ&Aタイム!
「大家さんと入居者の関係は?」という質問には、あかぎハイツでは、リノベーションやマーケットをきっかけに、以前よりも入居者の方との関係が近くなってきていると芳博さん。すると、殿塚さんが、不動産やさんと大家さんがお互いのことをわかっているのも、入居後にイメージのずれが起きることを防ぎ、大家さんと入居者の方が良い関係性を築くことができるポイントではないかと話されていました。
また、「自分のやりたいことを探そうとしたり、実現しようとする人がもっと増えたらいいと思うが、そういう人を増やすにはどうしたらいいか?」という質問に対しては、無理に誰もがこういう活動に興味を持つ必要はないけれど、物件も生活スタイルも、興味を持った時に選ぶことができる選択肢を増やしていくことが大事、という話でまとまりました。
時には笑いも入りながら、2時間半のトークイベントはあっという間に終了しました。
その後も、参加者やゲスト同士、おいしいドリンクとフードをお供に話は尽きず、楽しい夜が過ぎていったのでした。
今回のgreendrinksは、住まいやDIYに興味を持っていらっしゃる方が多く参加されており、「自分でもやってみたい!」という思いがより刺激される会になったようです。
greendrinks松戸では、今後もこうした自分のやってみたいこと・作ってみたいことに少し近づけるような機会と場を提供していきたいと思っています。
ぜひ次回のgreendrinks松戸に遊びに来てみてくださいね!
次回は、11/27(日)greendrinks松戸vol.39「食べてしゃべって!今年最後のBBQ大会!」
詳細は下記URLよりご覧ください♪
https://www.omusubi-estate.com/?p=9783