広い敷地に生い茂る緑、ビッグコミュニティのために財政が健全でかつ管理状態も良好。年数の経過に伴いある程度償却が終わり、ここ数年価格が落ちずに推移しているマンション。
都内では主に原宿界隈に多く見られ、東京オリンピックの時に建設されたコープオリンピアを代表に、当時のデザイナーズが今も生きるビラシリーズ、独特の外観が人気の秀和レジデンスシリーズなど、今も愛されているマンションが多々あります。
私たちはそんな素晴らしい物件を次世代に残すべき素晴らしいヴィンテージマンションだと思っています。そしてヴィンテージマンションは地方にも点在しています。
今回は実際にどういう物件がヴィンテージになりやすいのか、条件をまとめてみました。
■1、管理体制が良いこと
「マンションは管理を買え」と、本やネットでも言われておりますが、まさにその通りです。むしろこの管理体制がどのようになっているのか見えた状態で購入できることが、中古マンション購入の最大のメリットかもしれません。では具体的に何を見て管理を把握すればいいのでしょうか?
・管理組合の収支状況
マンションはそれぞれのお部屋の所有者さんから管理費と積立金を収集することで運営が成り立っています。管理費は管理人さんの人件費含め、日常のランニング費用。積立金は将来大規模修繕をする時などに使用する貯金です。
この収支が健全であることが、良いマンションであるための絶対条件。収支はマンションの管理会社に問い合わせれば教えてくれますが、ほとんどの場合有料です。売りに出ている物件は担当の不動産屋さんが調査をしていますので、問い合わせてみてください。
・大規模修繕が定期的になされていること
マンションでは大体10年に1回大規模修繕といって外壁や廊下などの修繕を行います。外壁だけでは見分けがつかない場合もありますので、その場合はエントランスや郵便ポストを見てみてください。キレイならちゃんとメンテナンスされているという判断材料になります。
バリアフリー化や、玄関の自動扉化などがチェックポイント。
・マンション内のコミュニティがあること
さらに言えばご近所付き合いが円滑なマンションはgood。と言っても知り合いが住んでいたりでもしない限り、実際にどんな人がいるのかわかりません。そんな時に見るべきポイントは2つです。
1つは管理人さんに聞いてみること。良いマンションであれば管理人さんと入居者さんのコミュニケーションが取れているので、雰囲気を感じ取れるはずです。
もう1つは掲示板を見てみること。大体のマンションのエントランスには掲示板があるので、まずは定期的に更新されていそうかチェック。さらに掲載されている内容に地域のお祭りのチラシや、マンション内のサークル活動などの情報があれば、入居者コミュニティが円滑だと判断できそうです。
■2、立地が良いこと
次に大切なのは立地です。出来れば最寄り駅から10分以内が理想ですが、敷地面積が広くて大規模ないわゆるビッグコミュニティマンションであれば15分くらいでもOKです。駅に近ければ、将来賃貸する際も入居が決まりやすいので万が一居住をしなくなった場合でも資産価値を維持しやすい傾向があります。
■3、敷地が広くて緑が多いこと
これは絶対条件ではありませんが、敷地が広く緑が多いマンションは人気が高めです。おそらくマンションとともに年数を経ることで、植栽自体も雰囲気を帯びてくるからだと思います。敷地内に自然が多くない場合は、リバーサイドにあるか街路樹に面していれば同様の価値があるといえます。
以上がomusubi不動産が提案するヴィンテージマンションの選び方です。少しでも参考になれば幸いです〜!