こだわりのレストランや、店主が面白い喫茶店、まちづくりに力をいれている会社など、omusubi不動産のオススメのお店をご紹介する「マチのオミセ」
第12弾は、「Good music and books coffee stand」さんのご紹介です。
■古民家の一角に突如表れるコーヒースタンド
Good music and books coffee standは、松戸にある古民家スタジオ 旧・原田米店の一角に、日曜日と月曜日の週に2日間だけ表れるコーヒースタンド。コーヒーに合う音楽と本、そして古民家の風合いが良い時間を過ごさせてくれる場所です。
店主は松戸市在住でフードユニット「teshigoto」を手掛ける古平賢志さん。
「自分の欲しいものが全部揃っているお店がなかなか松戸には無かった。だから自分でつくった」
という言葉とおり、お店の空間には古平さんやスタッフ、そしてお客さんの好きなものが並べてあります。
店主の古平さん。コーヒーは全てハンドドリップで淹れるので、待っている間に薫りを楽しむこともできます。
本棚に並ぶジャズの大御所マイルスデイビスの特集が組まれた古い雑誌や、「秘密基地の作り方」という遊び心をくすぐられる本は、思わず手に取ってゆっくりと読みふけってしまいたくなりますし、駄菓子にトントン相撲、けん玉といった昭和レトロで古民家の時代感ともマッチしたおもちゃ類などは気づいたら触って遊んでしまっています。
個人の趣向が小ぶりな店内に凝縮しているので、注文したコーヒーを待つ間も、良い目移りを楽しめてしまいます。
古平さん自身がお店をやっていてワクワクすること。それはお客さん同士の交流。
「うちの店って良い意味で多世代にわたって変わった方が来るので、何が自然に起こるだよね。」
と話しを聞いていた取材当日にもちょっとした出来事が。
小冊子を片手に持った男性がふらっと入って来て、一言。「写真集できたよー!!」
その男性はカメラが趣味で、夏のある日にたまたまお店に立ち寄ったところ、ちょうどGood music and books coffee standの夏のイベントの浴衣デーが開催されていたそう。
そこで古平さんや周りのお客さんのノリでいつの間にか撮影会が始まってしまい、そのノリに押されるまま、写真集を作る流れになり完成した本を持ってきてくれたそうです。
これには店内爆笑で、急遽モデルとなった女性を呼んでお披露目。その方も大喜びで、急遽増刷(モデルさんの分)をすることが決まりました。
席数は店内に数席と屋外のベンチ席。小ぶりな店内と外に開かれた空間というバランスが自然とお客さん同士のコミュニケーションを生み出してくれます。
週に2日、古民家に表れるコーヒースタンド。そんな小説の1ページに出てきそうな空間でライブのように起こる出来事を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか?
(Text:tono)
【店舗情報】
Good music and books coffee stand
<住所>千葉県松戸市
<最寄駅>松戸駅徒歩3分
<営業日>月曜日:12:00-20:00 日曜日:18:00-23:00
店舗情報はFacebookページをご覧ください。