PARADISE AIR（パラダイスエア）は、千葉県松戸駅前に位置するアーティスト・イン・レジデンスです。

世界中から訪れるアーティストに滞在場所と制作場所を提供する「ロングステイ・プログラム」と「ショートステイ・プログラム」、および若手クリエイターにオフィスを提供する「スタジオ・プログラム」の3つのプログラムを軸に、国内外のアーティストの制作活動を支援しています。

コンセプトは「一宿一芸/One Stay One Art」
かつて宿場町として栄えた松戸駅前は、江戸と水戸をつなぐ拠点として多くの旅人が行き交いました。地元住民の邸宅には、絵描きや詩人が、宿代の代わりに作品を残したとも言います。PARADISE AIRのプログラムは松戸宿の歴史伝統を踏まえた「一宿一芸/One Stay One Art」をコンセプトとし、現代の芸術文化のトランジットポイントとなるべく2013年に始動しました。

PARADISE AIRという名称はビルオーナーであるパチンコホールの名称「楽園」に由来します。もともとホテルだった建物は、松戸の芸術文化に寄与することを目的に提供され、その文脈とキッチュな佇まいはアーティスト達の活動によって新しい意味を持ちはじめています。

運営体制
PARADISE AIRは、ビルオーナーである株式会社浜友商事の協力の元、松戸市、一般社団法人PAIR、そしてomusubi不動産の共同運営の形をとっています。

PAIRが2つのレジデンスプログラムで様々なアーティストを松戸へ呼び込み、omusubi不動産がスタジオを含め施設全体の運営、及び地域で活動しているアーティストやクリエイターとのネットワークをつなぐ役割を担っています。

そして地元町会とも協働しながらアーティストの活動をのびやかにまちに展開することで、松戸に新しい文化交流を生み出し、地域のクリエイティビティを高めていくことを目指しています。

スタジオ・プログラムにつきまして
施設の内部は元々がホテルであったため、超個性的です。部屋ごとに異なる内装と、赤絨毯の廊下、そして各部屋に大きなジャグジー風呂が付いていて、他では味わえない空間が提供されています。

またキッチンと洗濯機置場は共有しているほか、入居者同士やアーティスト、地域住民とのコミュニケーションを取る場として2部屋をぶち抜いて改装したラウンジが使用できます。

そして全部屋が防音対応というのため制作環境としてもgood！これまでにも、音楽家、パフォーマンス集団、ものづくり・アパレルの工房、画家、編集者など様々な方が、物件の個性を活かしながら活動してきました。

募集条件につきまして
全部屋DIY・改装OKで、アトリエ用途としてご利用頂けます（原則居住はできません）、一般社団法人PAIRから転貸し、契約期間は定期借家契約1年契約（最長で3年まで使用可。以後はオーナーとの協議になります）。入居にあたっては企画審査がございます。

国内外からアーティストが滞在し、地元とのネットワークがあり、そして個性的な空間が提供されているアトリエのため、刺激的な空間で創作活動を行うことができます。多様な方を受け入れる寛容な土壌がありますので、ぜひお気軽に応募してみてください！

（photo by Hajime Kato）