※こちらは共同主催者のEVERY DENIM(エブリデニム)によるイベントレポートです。
2019年4月27日(土)、松戸にある古民家「隠居屋 IN kyo-ya」で、岡山発デニムブランド「EVERY DENIM」による、インディゴ染めのワークショップが開催されました。
隠居屋は、大正時代に建てられたという歴史ある建物。オーナーさんによって大切に管理されてきたことがわかる、美しいつくりが随所に見られます。
EVERY DENIMは、山脇耀平と島田舜介の兄弟(デニム兄弟)が2015年に設立。瀬戸内のデニム工場と連携し、作り手と使い手の距離を縮めることをテーマに、“消費されないデニムを届ける”という理念で活動しています。
2018年4月からは、クラウドファンディングで資金を募り、店舗を持たずにキャンピングカーで全国を巡りながら、ゲストハウスやコミュニティースペースを中心に商品の試着・受注会を行う“移動型販売”を行っています。
今回のイベントは、デニム兄弟が旅先でomusubi不動産のスタッフと出会ったことから実現しました!
イベント冒頭は、EVERY DENIM山脇による取り組みの紹介からスタート。
デニム制作の過程で気づいた全国生産者の声
大学生時代にブランドを立ち上げた話から、全国をキャンピングカーで周り始めたこと、今後の展開についてお話させていただきました。
兵庫県出身の2人は、大学進学で弟の舜介が岡山に移り住んだことから、デニムの職人さんと出会います。幼い頃からジーンズが好きで、いつかつくっている現場を見てみたいと思っていたので、ものづくりの現場はとても新鮮でワクワクする場所でした。
「ものづくりの楽しさをもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いから、2014年に「EVERY DENIM」という名前をつけ、瀬戸内のデニム工場の職人さんや経営者の方へインタビューし、想いをwebで発信するという活動をスタートします。
いくつもの工場を巡る中で、僕ら兄弟は次第に、デニム工場、産地に共通した課題を知るようになります。それは後継者の不足だったり、業界の構造上の問題だったり、とにかくいろんな悩みを聞く中で、次第に自分たちにもっとできることはないかと模索し始めました。
そこで考えたのが、デニム製品を企画し、販売することを通じて、瀬戸内のデニム工場の想いや誇りを発信していくこと。たくさんの人に存在を知ってもらうことを通じて、産地を元気にできないかと考えました。
2015年に初の製品「Bengala」をリリース。いきなり店舗を持つこともできないので、ツテを辿り、全国各地のスペースに足を運んでデニムを届け始めました。
2018年からはクラウドファンディングで資金を募り購入したキャンピングカーで、毎月1週間かけて、47都道府県を巡る旅の企画をスタートします。
2019年7月に47都道府県を制覇しました! ただデニムを届けるだけでなく、各地の生産者、ものづくりに携わる人たちとつながり、仕事に対する想いを聞くことで、自身の活動に活かしています。
旅を終えた後は、岡山・児島にEVERY DENIM初の拠点を作る予定です。常設の店舗として、旅で出会った素敵なコト・モノを紹介する場所として、デニム工場を訪れる入り口として、など、様々な機能を持った新スペースの企画です。
ぜひ今後もEVERY DENIMの活動にご注目ください。
古くなった服や靴を再び着たい一着に。インディゴ染めワークショップ
トークの次は、参加者のみんなでいよいよインディゴ染めのワークショップ。
色が気に入らなかったり、汚れてしまった服やバッグ。そんな染めたいアイテムを各自持ち寄り、インディゴの染料につけることで鮮やかな色に染め上げます。
EVERY DENIMがインディゴ染めのイベントを始めたきっかけは「製品を届けるだけでなく、すでにみんなが持っているモノも大切にしてもらいたかった」「今まで着られなかったアイテムを自分で染め上げることで、再び愛着を取り戻し、また永く使ってもらいたい」から。
ブランドとしてデニム製品を身につけてもらう以上、永く愛着持って使用してもらいたい。それと同じくらい、お客さん一人一人がすでに持っているアイテムも大切にしてもらいたい。
それに対して自分たちが何かできるコトはないかを考えたときに思いついたのがインディゴ染めという手段でした。
使用するインディゴ染料は、実際に岡山のデニム工場で製造利用されているもの。酸化・還元という原理によって、染料に浸けたアイテムが空気に触れることで、緑色から藍色へと、あっという間に変わっていきます。
事前の予報では雨模様だった天候も、イベント中はなんとかもってくれました。終わってすぐに降り出すという、天気に味方された半日となりました。
昼食は、週末カレー屋を営む「やんちゃカリー」の齊藤さん(松戸出身)が作ってくださった「バターチキンカリー」をいただきました。
スパイスをブレンドした本格的なカレーにみなさん満足の様子。
齊藤さんと山脇は、なんと大学の先輩後輩という関係! 「カレー屋さんのエプロンをデニムでつくりたいね」と、新たなコラボレーションのきっかけが生まれました。
◆EVERY DENIM
瀬戸内発、兄弟が運営するデニムブランド。なによりも職人さんを大切にし、瀬戸内の工場に眠る技術力を引き出しながらものづくりを行う。 店舗を持たずに全国各地に自ら足を運び、ゲストハウスやコミュニティスペースを中心にデニムを販売している。https://www.everydenim.com/
■クラウドファンディング 挑戦中!(2019年9月14日時点)
47都道府県旅の終着、デニム兄弟がジーンズの街に拠点をつくる
https://readyfor.jp/projects/everydenim
◆やんちゃカリー
週末だけオープンする店舗を持たないカレー店。逗子を拠点に、湘南地域や東京都内で、音楽フェスへの出店や飲食店の間借り等をしながら、やんちゃなカレーを振る舞っています。https://www.facebook.com/yancha.curry/
会場「隠居屋 IN kyo-ya」を利用してみませんか?
*「隠居屋 IN kyo-ya」はレンタルスペース(時間貸し)を行なっています。
【3つのプラン】
・キッチン・土間を古民家カフェとして毎曜日お使いいただける「古民家カフェプラン」
・イベントやワークショップにぴったりな「古民家レンタルスペースプラン」
・1棟まるっと古民家をお使いいただける「古民家まるまる貸切プラン」(休日限定)
詳細:https://www.omusubi-estate.com/?b=inkyoya